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コスパ最強の超広角レンズ「タムロン15-30mmF2.8」レビューと作例紹介。星撮影、風景撮影に大活躍のレンズです。

超広角レンズ」は、一眼レフカメラユーザーであれば、誰しもが一度は手を出したくなるレンズではないでしょうか。

 

本記事では、筆者がタムロンの15-30mmF2.8レンズを購入するに至った経緯と、レンズの使用感作例を紹介します。

 

なお、筆者のレンズは、タムロン15-30mmF2.8レンズの最新型の1つ前のバージョンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)」になります。

 

2019年10月時点での最新モデルは「タムロン SP15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model:A041)」になるのでご注意ください。

 

 

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タムロン 15-30mm F2.8を購入した理由

はじめに、筆者がタムロンの15-30mmを購入するに至った経緯を紹介します。

 

キットレンズ「24-120mmF4」のその先

タムロンの15-30mmと言うよりは、そもそも超広角レンズに手を出したくなった理由をはじめに紹介します。

 

フルサイズカメラを手に入れたばかりの頃は、D750とそのキットレンズだった24-120mmF4だけでずっと写真を撮り続けていました。

このレンズで撮影していくうちに、24mmよりもっと広角側の表現に興味を持つようになっていきます

 

また、カメラ雑誌を見ていると「こんな写真を撮ってみたい」と思う作例が超広角レンズで撮られたものに多い事にも気づきました。

 

超広角レンズにしか撮影できない景色がある」「自分の理想の写真は超広角レンズが無いと撮影できない」と知ってしまった段階で、手に入れたい衝動が抑えられなくなりました

 

 

「超広角」という非現実的な画角

超広角レンズでは、人間の視野より広い範囲を写し込む事ができます。

つまり、人間の目を通しては決して見ることのできない情景を撮影する事ができる訳です。

超広角レンズで撮影された写真を見た時に、なんだか幻想的に感じるのは、普段見慣れた景色でも「決して肉眼では見ることのできない初めて見る景色」として撮影できるからなんです。

 

普段、風景写真メインで撮影している筆者としては、この「超広角レンズ」で撮影できる非現実的な表現がとても魅力でした。

 

 

「パース」によるダイナミックな表現

加えて超広角レンズで撮影した写真には、「パース」と呼ばれる遠近感のある歪みが生じます。

あまり写真が上手ではない筆者の作例ですが、画面の端ほど歪む「パース」が分かる写真があるので載せておきます。

超広角レンズの「パース」効いた写真

超広角レンズの「パース」効いた写真

 

例えば雲を撮影すると、グワッと手前に迫ってくるような迫力や、空の広がりを表現する事ができます。

この画面の端に向かって歪む「パース」が、超広角レンズ特有の「味」や「世界観」を生み出します

 

超広角レンズで撮影された作例を見る度に悶々とした気持ちが高まり、超広角レンズを手にするまで気持ちが収まりつかなくなりました。

そして次の検討が、どの超広角レンズを購入すべきかに移っていきます。

 

手の届く価格帯

ニコンには、超広角の神レンズと言われる純正レンズ「14-24mmF2.8」があります。

このレンズを使いたいが為に、ニコンFマウントに鞍替えする他社カメラユーザーがいる程の銘玉です。

 

だがしかし、価格がめちゃくちゃ高い。

新品だと20万円越えです。

 

当時、絶賛レンズ沼はまり中で様々なレンズに手を出そうとしていた自分にとっては、レンズ1本に20万円も出す資金的な余裕はありませんでした。

 

そこで白羽の矢が立ったのが、ニコン純正レンズ14-24mmF2.8の半分ほどの価格で手に入れることができる「タムロン15-30mmF2.8」だった訳です。

 

 

雑誌でも高評価を得ている

タムロン15-30mmF2.8は、様々な雑誌で特集を組まれるほど評判の良いレンズです。

ざっと、評価や特徴をまとめると、

  • 描画性能は非常に良好。開放からしっかり解像。
  • 画面四隅の解像も良好。
  • レンズコーティングにより、ゴースト特性良好。
  • 手ぶれ補正搭載により、手持ち撮影の安定感向上。

 

とにかく解像の良さがウリで、プロも広角のメインレンズとして愛用するほどです。

 

これだけ評判の良いレンズを10万円で手に入れることができるため、ネットでもコスパ最強のレンズとして有名です。

筆者には、10万円という価格がお手頃にさえ思えてきてしまったのです(錯乱)。

そして気が付いたらタムロン15-30mmF2.8が手元にありました(笑)

 

 

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タムロン 15-30mmF2.8の「使用感」

ここからは、実際に使ってみて分かった、タムロン15-30mmF2.8の使用感について紹介します。

 

なお、載せている写真は1つ前のバージョンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)」になります。

外観については最新版の「タムロン SP15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model:A041)」も大きくは変わりませんので、操作感の参考にしていただければと思います。

 

レンズの大きさ・重さ

タムロン15-30mmをD750につけた様子

タムロン15-30mmをD750につけた様子

 

タムロン15-30mmF2.8の重さは、レンズ単体で1,100グラム。衝撃の1kg超えです。

D750のボディと組み合わせると1,950グラムになります。約2kgです。

撮影中は気にならないのですが、ネックストラップで首にかけると筋肉痛になるレベルで重いです。

リュックに入れていてもズシリという重さを感じます。

 

重さもさることながら大きさも結構大きいので、持ち運ぶには覚悟が要ります

街歩きには適していないので普段は持ち歩いていません。

あらかじめ撮りたい写真が明確に決まっている時に持っていくようにしています。

 

レンズキャップ

タムロン15-30mmF2.8のレンズキャップ

タムロン15-30mmF2.8のレンズキャップ

 

このレンズキャップも結構やっかいです。

ポケットに入らないのでリュックなどにしまうのですが、一度リュックに入れると出し入れが面倒なので撮影を始めると基本レンズキャップはつけなくなります。

するとどうなるかというと、15-30mmF2.8の出目金レンズが剥き出しの状態で持ち歩くことになります。

 

これが結構危ない。次の項で説明します。

 

前玉(出目金レンズ)

タムロン15-30mmF2.8の前玉

タムロン15-30mmF2.8の前玉

 

タムロン15-30mmF2.8は、前玉が飛び出た通称「出目金レンズ」です。

 

前玉をぶつけないように注意が必要

先ほど紹介したようにレンズキャップを外した状態での持ち運びに注意が必要ですが、もちろん撮影時の取り扱いにも注意が必要です。

被写体に寄って撮影する時などは、前玉がぶつからないように細心の注意を払って撮影するようにしています。

 

また、前玉が飛び出しているため、レンズ保護ガラスは取り付けることはできません

 

「前玉をぶつけたら終わり」という危なっかしさは購入時の懸念点でしたが、購入から2年経った今も無傷で使い続けています

購入を検討されている方で、当時の私と同じように前玉の扱いについて心配されている方もいるかと思いますが、ズボラな筆者でも問題なく使えていますので過度の心配は不要だと思います。

 

フィルターが簡単には取り付けられない

出目金レンズであるため、保護ガラスと同様にNDフィルターやソフトフィルターなども気軽に取り付けることはできません

 

これも、タムロン15-30mmF2.8を購入する時からの懸念点でした。

 

ただ気軽にという訳にはいきませんが、フィルターを取り付ける方法はあります。

レンズフードを挟むようにしてホルダーを取り付けると、角型のフィルターを使用できるようになります。

このシステムでは「nisi」ブランドのものが一番メジャーです。

 

 

フィルターを気軽に取り付けて広角レンズで遊びたい方は、下記のニコン純正レンズの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

筆者もタムロン15-30mmF2.8とかなり悩みました。

 

Nikon純正のオススメ広角レンズを価格が安い順に貼りつけました。参考にしてみてください。

 

 

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タムロン 15-30mmF2.8の「作例」

少しばかり作例を紹介します。

ちなみに筆者の写真の腕前は、素人レベルです。「素人レベルの人でもタムロン15-30mmF2.8を使うとこれくらいは撮れるんだなぁ」くらいの目線で見ていただければと思います。

また、サイトアップ用に画像の容量をかなり落としています。実際の写真に比べ解像感が落ちているのでご注意ください。

 

なお、作例はすべて1つ前のバージョンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)」での作例になります。

 

 

北海道で撮影した白樺の木です。

北海道の白樺

タムロン15-30mmF2.8の作例

超広角レンズの広い画角とパースを活かして、端から中央に向かって白樺の木が収束するように撮影してみました。

この日は曇りの多い日でしたが、かえって超広角レンズのパースに依って流れが出て幻想的に撮れたと思います。

 

 

こちらは、スイスに行った際に、夜の展望台からアルプスの山と天の川を撮影した写真です。

タムロン15-30mmF2.8の作例「スイスアルプスと星」

タムロン15-30mmF2.8の作例「スイスアルプスと星」

天の川をより広く画面に収めるのに超広角レンズの広い画角が役に立ちました。

また、開放絞りF2.8という明るいレンズなので、蓄積時間をそれほど稼がなくても星が撮影できるメリットがあります。

おかげで、星の公転運動による線引きを避けて「点」として写しこむことができました。

 

画像を拡大すると分かると思うのですが、開放で撮影したにもかかわらず特に目立つ収差はありません

画面端の星も、画面中央の星と同じように点として写っています

 

 

自然を撮影する時に大活躍するタムロン15-30mmF2.8の超広角レンズですが、街歩きでは画角が広すぎて余計なものが写り込んでしまうため取り扱いが難しくなります

街にあるものだと、例えばジャンクションなんかの構造物が広角レンズと相性が良いです。

タムロン15-30mmF2.8の作例「新宿のジャンクション」

タムロン15-30mmF2.8の作例「新宿のジャンクション」

 

超広角レンズでは、高速道路が様々な方向に伸びていく様子をダイナミックに表現できます。

また、タムロン15-30mmF2.8の絞り羽根の枚数は9枚なので、F値を絞った時の光芒は18本になります。(絞り羽根が奇数の場合に光芒の数がなぜ2倍になるかは、機会があったら別記事で紹介します。)

1点から18本の光芒が伸びるので、照明をキラキラと華やかに表現できます。

 

 

シチュエーションは限られますが、超広角レンズは物撮りも面白いです。

タムロン15-30mmF2.8の作例「スイスのお土産」

タムロン15-30mmF2.8の作例「スイスのお土産」

 

主題を中心にして、世界観が広がっていくように見えませんか?

 

 

タムロン15-30mmF2.8の作例を少し紹介しました。

広すぎる画角ゆえ普段使いには難しいですが、だからこそこの画角でしかできない色々な楽しみ方ができるレンズだと思います。

 

その超広角レンズの中で、タムロン15-30mmF2.8はコストとパフォーマンスのバランスがとれた素晴らしいレンズだと思います。

 

まとめ

超広角レンズのタムロン15-30mmF2.8について、使用感と作例を交えながら紹介していきました。

このレンズを手に入れてから、風景写真の撮影がより一層楽しくなりました

タムロン15-30mmF2.8は、純正レンズに勝るとも劣らない描画性能を誇りつつ純正レンズの約半分の値段で購入できる、まさにコスパ最強のレンズです。

 

 

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