本記事では、スイスの気候についてまとめています。
また、スイスの主要都市別の気温について、東京と比較する形で紹介しています。
本記事がスイス旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。
スイスの気候
日本と同じくスイスにも四季があり、それぞれの季節ごとに美しいスイスの景色を楽しむことができます。
スイスは起伏に富んだ土地であるため、地形や標高によって気候は大きく変わります。
平地の気候は日本の北海道や高原に似た気候で、比較的穏やかで過ごしやすい気候になります。
一方で、アルプスの標高が高い地域は、雪が大量に降る極寒の気候になります。
また、アルプス山脈に近い地域では、アルプス山脈を越えた乾いた風が吹き下す「フェーン」も発生します。
スイスの都市別の気温・気候
ここからは、スイスの気温について都市別に紹介します。
日本人観光客からも人気のある6都市(チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン、サン・モリッツ、ツェルマット、グリンデルワルト)について、気温を比較しています。
それぞれの都市の位置関係と、標高は下図のとおりです。
スイスの各都市の平均気温について、日本の東京と比較したものがこちらです。
スイスの平均気温については、ざっくり、下記のような傾向があります。
- スイスの都市部(チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン):日本の東京からマイナス5℃
- 標高の高い観光地(グリンデルワルト、サン・モリッツ、ツェルマット):日本の東京からマイナス10℃~15℃
先ほどのグラフは沢山の線が一度に書いてあって分かり辛かったと思います。
ここからは先ほどの平均気温のグラフを、スイスの都市部と標高の高い観光地に分けて紹介していきます。また、降水量についても併せて紹介します。
スイス都市部(チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン)の気温と降水量
初めにスイスの都市部についてピックアップして紹介します。
平均気温
スイスの都市部(チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン)と、東京の平均気温を比較したグラフが下記になります。
チューリッヒ、ジュネーブ、ベルンとも、年中を通して平均気温は同程度です。
最も気温の高くなる7月でも平均気温は20℃程度。東京の5月の平均気温と同じくらいなので、大変過ごしやすいです。
冬場の平均気温は0℃。グラフには記載しておりませんが、日本の北海道と同じくらいです。
降水量
スイスの都市部(チューリッヒ、ジュネーブ、ベルン)と、東京の降水量を比較したグラフが下記になります。
チューリッヒ、ジュネーブ、ベルンのいずれの都市についても、降水量は東京に比べて少ない傾向にあります。
ジュネーブは、チューリッヒとベルンに比べて、夏季の降水量が少ない傾向があります。これは、ジュネーブが「西岸海洋性気候」に属しており、年間を通して降水量が一定であるためです。
スイスの標高の高い観光地(サン・モリッツ、ツェルマット、グリンデルワルト)の気温と降水量
次にスイスの標高の高い観光地についてピックアップして紹介します。
平均気温
スイスの観光地(サン・モリッツ、ツェルマット、グリンデルワルト)と、東京の平均気温を比較したグラフが下記になります。
サン・モリッツ(標高1,822m)、ツェルマット(標高1,608m)、グリンデルワルト(標高1,034m)の順で、標高が高いほど平均気温が低くなる傾向があります。
最も気温の高くなる7月でも平均気温は10~15℃程度。夏場でも半袖だと肌寒く感じることもあるので、脱ぎ着できる薄い長袖を用意しておくと良いです。
冬場になると、標高の高いツェルマットやサン・モリッツでは平均気温はマイナス5℃からマイナス10℃まで冷え込みます。この時期に訪れる場合は、防寒対策はバッチリしていくようにしましょう。
降水量
スイスの観光地(サン・モリッツ、ツェルマット、グリンデルワルト)と、東京の降水量を比較したグラフが下記になります。
サン・モリッツ、ツェルマット、グリンデルワルトのいずれの都市についても、降水量は東京に比べて少ない傾向にあります。
サン・モリッツは年間300日以上が「晴れ」という晴天率の高さでも有名な観光地です。この晴天率の高さが世界中から多くの観光客が訪れる理由の1つになっています。
まとめ
スイスの気候・気温について、都市別に紹介していきました。
起伏に富んだ地形の多いスイスは、地域によって気温が大きく異なります。
寒かったら観光どころではありませんし、過剰な防寒対策をすると荷物が多くなってしまうので、スイスを訪れる際は目的地の気温を把握したうえで最適な服装を用意するようにしましょう。
スイスの都市についても記事を書いています
・スイスの首都が「ベルン」になった理由と、世界遺産ベルンの街並みについて
・世界中のVIPが集まるリゾート地「サン・モリッツ」について
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