世界一クラゲを展示している水族館が日本にあることをご存知でしょうか。
そのクラゲ展示数世界一の水族館は山形県の鶴岡にあります。
最近テレビなどで水族館特集が組まれると、必ずと言ってよいほど紹介されておりちょっとしたブームになっています。
今回、仕事で疲れた心を水の中をフワフワ泳ぐクラゲを見て癒そうと思い、実際に世界一のクラゲ水族館に行ってきましたので、写真を交えながら紹介します。
加茂水族館の概要
クラゲ展示数世界一
クラゲの展示数は50種類以上で、2012年にはそのクラゲ展示数によりギネス認定されたとのことです。
また、加茂水族館はクラゲに特化した水族館に変えることで、経営危機を乗り越えて大幅な業績回復をしたことでも有名です。
高度経済成長後期の1967年度(昭和42年度)の「21万7372人」をピークに集客力は凋落し始め、バブル崩壊後の1997年度(平成9年度)に「9万2183人」にまで落ち込んだ。市、第三セクター、民間、市と経営母体が変化し、営業休止したり、館長が負債の個人担保をしたり、市民からの寄付などの支援を受けながらクラゲに特化した水族館として復活劇を成し遂げ、庄内地方有数の観光地となった。
広域集客装置として観光業界から注目を受けるのはもちろん、クラゲの飼育・繁殖に関する高度なノウハウを持つため、海洋生物学や世界の水族館業界からも注目を受けている。また、度重なる経営危機を乗り越えて大幅な業績回復を成し遂げたため経済界からも注目されており、経済誌からの取材を度々受けている。
引用:wikipedia
アクセス
車の場合、山形自動車道の鶴岡ICから下道で15分です。
電車の場合は、JR鶴岡駅まで電車を下車し、湯野浜温泉行き(加茂経由)のバスに乗り約30分です。
駐車場
水族館近くの第一駐車場は400台分の駐車スペースがあります。
その他、繁盛期には臨時駐車場や第二駐車場も開放されます。
ちなみに、さすがクラゲ世界一の水族館だけあって、駐車場の看板にもクラゲをあしらったマークが描かれていました。
営業時間
2017年7月時点で
年中無休、9:00~17:00
の営業です。
繁忙期などは営業時間が変更になる可能性もありますので、訪れる前に加茂水族館の公式HPで最新の営業時間を確認してください。
入館料
2017年7月時点で
一般:1,000円
小中学生:500円
です。
クラゲ撮影の際の注意点
三脚の使用は禁止です。
また、混雑時には写真撮影そのものが禁止になるようです。
僕が伺った時もお客さんが結構入っていたため、立ち止まっての撮影は禁止されていました。その為、1つの水槽1ショットくらいのスピードで立ち止まらないで撮影するしかありませんでした。(おかげでボケボケの写真量産です)
レンズ交換をしているような時間は全くありません。カメラの設定等もあらかじめ大体決めておく必要があります。
「ゆっくり綺麗なクラゲの写真を撮るぞ!」と意気込んでいくと面食らうと思います。
撮影するチャンスが欲しい場合は、平日や、開館直後、閉館直前など、人が少ない時間を狙うしかありません。
加茂水族館の館内へ 展示を紹介
ここからは、実際に僕が撮影した写真を交えながら、加茂水族館の魅力を紹介していきます。
加茂水族館の外観
水族館の入り口には、やはりクラゲをモチーフにしたオブジェ。このオブジェをバックに記念撮影をしている方が沢山いました。加茂水族館に来た感があって記念撮影にぴったりですね。
レストランで腹ごしらえ
初めは、水族館周辺に定食屋さんでもあれば水族館に入る前に食べようと思っていたのですが、思ったよりも水族館の周りにお店が無かったため水族館の中にあるレストラン「沖海月」で食べることにしました。
クラゲが有名な水族館なだけあって、クラゲを使ったメニューもあります。また、海が近いというか港の真横にあるので、刺身などの海の幸を使ったメニューも充実していました。
僕は、無性にカレーが食べたかったので、カレーをチョイス(笑)
無難に美味しかったです。まん丸のジャガイモが入っていたのですが、クラゲをイメージしたものなんでしょうか。
一緒に行った人がクラゲラーメンを頼んでいたので、写真を撮らせてもらいました。
ラーメンの上の方に乗っているゼリー状のものがクラゲです。結構美味しそうですよね。
お腹も膨らんだので、いよいよ水族館内部に突入です!
初めにクラゲ以外の生物がお出迎え
初めに、川魚や海水魚など、クラゲ以外の水の生き物が出迎えてくれます。
冒頭でも少し述べましたが、混雑していたので係員さんが立ち止まらないようにアナウンスしていた為、各水槽あたり1枚ずつしか写真が撮れていません。
また、生き物の説明も読む暇も与えてくれなかったので、撮った写真が一体何の魚だったのかも全く分かりませんでした。
その為、記事の内容が薄っすい感じになっていますので、適当に流し読みしてください(笑)
生き物の詳細や、どうやって泳いでいるかなど気になる方は、是非直接加茂水族館に行って、自分の目で確かめてくださいね。
入ってすぐにあったのは、川魚コーナー。
川魚コーナーの次に現れるのは、山形の庄内地方の海の生き物を集めた海水魚コーナー。
ゆっくりは見れませんでしたが、いろいろな魚が見れて楽しかったです。
いよいよクラゲエリア「クラネタリウム」
ここからは、加茂水族館の目玉でもある、世界一の展示数を誇るクラゲについて紹介していきます。
こちらも悲しいことに、写真が全然撮れていないのと、説明文が全く読めなかったので何が何だか分からない感じでかろうじて写真を撮りました。ですので、記事の内容がペラッペラです。本当は動画でクラゲがフワフワ泳ぐ様子なんかも紹介したかっただけに残念です。
とても綺麗だったので、自分の目で実際に見ることをオススメします。
では、ガーッと一気に紹介していきます。
そして、これが、加茂水族館の最大の目玉、直径5メートルの大水槽の中に2,000匹ものクラゲが浮遊する「クラゲドリームシアター」
青い光の中を漂うクラゲがめちゃくちゃ幻想的でした。
ここは写真撮影バッチリオーケーです。ゆっくり納得のいくまでクラゲの撮影ができます。本記事の最後の方に、綺麗に撮れたクラゲ写真を載せているので参考にしてみてくださいね!
この他にも沢山のクラゲがいました。紹介しきれなかったのが残念ですが、他にどんなクラゲはいるかは是非自分の目で確かめてください!
クラゲ解説コーナーでクラゲの生態が学べる
個人的に一番面白かったのは、この「クラゲ解説コーナー」でした。クラゲという生き物の不思議な生態を教えてもらうことができます。
人があまりいないので、ゆっくりクラゲを観察することができますよ。
クラゲって海の流れに逆らって泳ぐことができないので、生物的にはプランクトンの仲間に分類されるそうです。
また、クラゲは心臓も脳もないらしいんですよね。一体全体どうやって生きているんでしょうかね。そんな疑問を解決してくれるのが、この「クラゲ解説コーナー」です。
例えば、この写真なんだか分かりますか?クラゲ解説コーナーでカメラに寄って拡大して表示されていた「ストロビラ」って状態のクラゲです。
ストロビラといきなり言われても分からないと思いますので、簡単に説明したいと思います。
これはwikipediaから引用した図です。
クラゲは、卵から生まれて幼生となると、定着してイソギンチャクのようになります。この状態を「ポリプ」というそうです。この図で言うと④~⑧あたりですね。
このポリプが成長すると、お椀が重なったような状態に変わります。このクラゲの形をしたものが重なった状態を「ストロビラ」というそうです。図で言うと⑨~⑪の状態ですね。「クラゲ解説コーナー」で拡大して見せてくれていたのは、このストロビラの状態のクラゲだったんですね。
このストロビラの状態から、お椀の部分が1つ1つ切り離されると、エフィラとなって泳ぎだすそうです。このエフィラになると、僕らが知っているクラゲの形に近くなっています。
テレビを見ていると、時々クラゲの大量発生のニュースを目にすることがあります。僕は、今までその年のクラゲのタマゴが多かったから大量に発生したのかな、とか適当に考えていました。
解説員さんによると、クラゲの卵の数が増える以外にも、ポリプの状態で海の養分が豊富になると、ストロビラになった際のクラゲが重なる枚数が増えることもクラゲの大量発生の要因になるそうです。勉強になりますねぇ。
ストロビラから泳ぎだした、エフィラの状態のクラゲの成長の様子も観察することができました。
これが生後1日目のクラゲです。めちゃくちゃ小っさいですよね。
そしてこれが、生後15日目のクラゲです。まだまだ小さいですが、よりクラゲっぽい形になっています。興味のある方は、写真を拡大して見てください。
「クラゲ解説コーナー」では、クラゲを通して生物の不思議に触れることができます。新しい発見ができると思うので、加茂水族館に訪れた際は、是非クラゲ観察コーナーも楽しんでみてください。
綺麗に撮れたクラゲ写真
今回、なかなか落ち着いた写真撮影ができなかったのですが、何枚かそこそこ綺麗に撮れた写真があったので紹介します。
加茂水族館では、クラゲ水槽が綺麗にライトアップされているので、そこそこのカメラ知識があれば僕のような素人でも綺麗な写真が撮れてしまいます。加茂水族館に感謝です。
クラゲを照らしている照明がとても綺麗な水槽でした。美しい照明を活かすように暗部の輝度を下げる処理をしています。クラゲの儚い命を表現するために、モノクロに仕上げてみました。
こちらはミズクラゲでしょうか。とにかく沢山いて幻想的な水槽でした。そのままだと沢山のクラゲがいる単調な写真になりそうだったので、Lightroomの段階フィルターという機能を使って、右上から左下に向かって輝度が下がるように処理してみました。
また、クラゲの幻想的な雰囲気を強調するために、やや紫色っぽく色相を調整しています。
こちらは、大水槽「クラゲドリームシアター」の写真です。充分すぎる程綺麗な水槽だったので、ほぼ撮って出しの写真です。
個人的には満足のいく写真になったので、クリスタルプリントで印刷して部屋に飾ろうと思っています。
クラゲ撮影のコツ
水族館の暗い中での撮影となるため、撮影にはある程度コツが必要です。人に教えられるほどの腕前ではありませんが、参考までに紹介したいと思います。
レンズは広角レンズがオススメ
水槽を撮影すると、水槽のガラスに反射してどうしても映り込みが生じてしまいます。
映り込みを低減させるには、水槽とレンズの距離を限界まで近づけて、水槽のガラス面で余計な光が反射するのを防ぐ必要があります。
レンズと水槽を近づけることになるため、被写体となるクラゲや魚との距離が近くなってしまいます。このため、焦点距離が長いレンズを使用していると、魚の全体が写りきらず上手に写真を撮ることができません。
僕が今回使用したレンズは、SIGMAのニコン用レンズである「35mm F1.4」で、これくらいの広角のレンズであれば、水槽に近づいてもある程度は魚の写真を撮ることができます。
ただ、この焦点距離でももっと広角のレンズが欲しいと思うシチュエーションがあったので、用意できればこれより更に広角がレンズを持って行っても良いと思います。
ISO3200程度まであげてもノイズが見えないカメラが理想
暗い中でも、三脚が使えず手持ちでの撮影となるため、ISOをある程度高く設定する必要があります。僕は今回の撮影では、ISOは3200以上にして撮影していました。
また、暗い中のわずかな光を取り込めるような感度の高いカメラの方が有利です。ここで言う感度の高いカメラとはセンササイズが大きい(厳密にはセンサの画素のサイズが大きい)カメラの事を指しています。
携帯カメラやコンデジではなかなか納得のいくような綺麗な写真を撮ることは難しいと思います。
参考までに載せておきますが、僕はフルサイズのD750を使用しています。
より印象的な写真に仕上げるならLightroomを使おう!
僕のように、カメラの腕が足りていないカメラマンの強い味方になってくれるのが、写真現像ソフトのLightroomです。撮影した写真のホワイトバランス、輝度、彩度など自在に調整することが可能です。
下記の記事に使い方をまとめているので、興味のある方は参考にしてみてください。
まとめ
クラゲ展示数世界一の加茂水族館について紹介していきました。
色んな種類のクラゲがフワフワ漂っている姿を見ることができて、とても癒されました。
また、「クラゲ解説コーナー」では、今まで知らなかったクラゲの不思議な生態について学ぶことができて、久しぶりに理系心がくすぐられました。
大人も子供も楽しめる工夫が沢山ですので、東北にお越しの際は是非、加茂水族館に訪れてみてください。