この度HISのツアーを利用して、新婚旅行でスイスに行ってきました。
利用したツアーは「~憧れのスイス・4大名峰8日間~」というツアーで、アルプス4大名峰を巡りながら、ベルニナ線、氷河特急という2つの絶景列車に乗車できる6泊8日のツアーです。
ツアーの日程通り、日にち毎に記事を分けて更新しています。
2日目の予定はこちらです。
2日目の予定
- 世界遺産「レーティッシュ鉄道ベルニナ線」乗車
- ディアボレッツァ展望台で氷河とベルニナ・アルプス観光
- 世界のVIP御用達のリゾート地サンモリッツ散策
本記事では、世界遺産「レーティッシュ鉄道ベルニナ線」について紹介していきます。
では、さっそく紹介していきましょう。
スイスツアー2日目はホテル「ニラ・アルピナ」の朝食バイキングからスタート
2日目は、シルヴァプラーナのホテル「ニラ・アルピナ」の朝食バイキングからスタートです。
僕の中では、海外旅行のツアーの楽しみの1つがこの朝食バイキングだったりします。
こちらがニラ・アルピナのレストランの様子です。
大きい窓からシルヴァプラーナの美しい山々を見ることできる、素敵なレストランです。
時間さえあれば、ぼーっと景色を見ながらゆっくりコーヒーを飲みたかったです・・
ホテルを出発するまでそんなにゆっくりしている暇もないので、いそぎ気味で料理を持ってきます。
シリアル、ヨーグルト、フルーツ等、朝バイキングの定番は外せません。
ハムとチーズはタッパーに入れて持って帰りたいほど美味しかったです。
ホント時間さえあれば、ずっと食べているのに・・・
トマトときゅうりは食べたい分を自分でカットする仕組みでした。
自分でナイフで切るので、野菜のハリや、みずみずしさが伝わって来ました。野菜も必要な分だけ切ることになるので、セルフカットはなかなか良い仕組みかもしれませんね。
あとは、なぜかジャムがめちゃくちゃ充実していました。
この後、ベルニナ線に2時間程度乗車することになるので、腹8分目にしておきました。
コーヒーで一息ついて出発です。
世界遺産「レーティッシュ鉄道ベルニナ線」に乗車
8:48の電車に乗り込むため、8:00にホテルを出発しました。
ツアー専用バスでの移動のうえ、チケットはHISの方で手配してくれているので、我々は言われるがままに付いていくだけです。楽チン!!ツアーの良いところですね。
これ全部自分達でやったら大変です。そもそも駅までも自力ではうまく辿り着ける気がしません。
さて、専用バスで20分程度でベルニナ線の乗車駅である、サンモリッツ駅に到着しました。
レーティッシュ鉄道ベルニナ線について
ここで少し、ベルニナ線について紹介しておきます。
Wikipediaの内容を要約すると、こんな感じ
ベルニナ線の要約
- スイス、グラウビュンデン州を中心に384kmの路線網を保有するレーティッシュ鉄道の一部
- スイスのサンモリッツ駅と、イタリアのティラノ駅間の高低差1824mを約2時間で結ぶ
- 最大勾配70パーミルの路線でありながら、通常のレールを使った粘着式鉄道。粘着式鉄道としてアルプス最高地点を走る。
- アルプスの自然景観を壊すことなく切り開いた鉄道技術と沿線の美しい景観から、2008年に世界遺産に登録された。
ベルニナ線の車窓からは、カラマツの森や、ベルニナ山群の名峰、氷河や山湖等、アルプスの絶景を見ることができます。
また、ブルージオ付近の360度ループ橋は世界的にも類を見ない鉄道建築で、人気の観光スポットになっています。
そう、つまりベルニナ線はスイスの見どころを凝縮したような素晴らしい鉄道というわけです。日本でもベルニナ線グッズは結構売られています。
ベルニナ線乗車。沿線の美しい景観に大感動!
サンモリッツ 8:48発の電車に乗り込みます。降車駅であるティラノ駅には11:00着予定です。
スイス旅行が決まった時からずっと楽しみだったのが、このベルニナ線乗車の2時間です。後悔しないように沢山写真撮りまくりました。
サンモリッツ駅のホームはゴミ1つ落ちていなくて、とても綺麗です。
日本は環境保護とか景観保護で先進国の部類に入っていると思っていましたが、ホーム1つとってみても、スイスの足元にも及びませんね。
ゴミを公共の場に捨てない、という当たり前の事すらできない日本人を恥ずかしく思うシーンがこのスイス旅行中には何度もありました。
話がそれてしまいましたが、こちらがベルニナ線の車両になります。赤の車両がカッコイイ!!
僕らのグループで1車両貸し切りだったので、景色が良い側の窓を行ったり来たりして写真を撮ることができました。
カラマツ林の中を走る電車の様子です。
車両と景色を綺麗に一緒に撮りたい!という目標があったので、こういうアングルの写真が結構あります(笑)
なんの建物かは全く分かりませんが、「世界の車窓から」で見るような美しい建物も撮ってみました。
こちらはたぶん駅の写真。
この建物も可愛い。窓の雨戸?がハートの形になっています。
いったいどこを走っていたのか、今となっては全く分からないので、情報量少ないです(笑)見てくれている方ごめんなさい。
こちらは、ホームに電車が入っていく様子。景観を大事にしているためか、日本のホームドアのような仰々しいドアはありません。
なんで撮ったのか、そもそも地名なのか駅名なのか分からないけどこんな写真も撮ってました。
ベルニナ線の沿線には、こういう開放的なカフェがいくつかありました。美しい大自然に囲まれてゆっくりお茶ができたらどんなに幸せか・・
日本にいて余裕なく働いている身として、心底羨ましく思いました。
建物の写真多めでしたが、もちろんアルプスの自然景観も最高です。
この日は気持ちのよい晴天だったので、遠くの景色まで良く見渡せました。
これまで色々な写真を見ていて気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、スイスではそこらじゅうの草木もとても綺麗に整えられています。
スイスでは「手つかずの自然が無い」とまで言われるくらい、住民によって景観保護の取り組みがされているんです。
日本の観光地ですら草木ボーボーですからね。これほどに広大な土地の草木を整えるのにどれほどの労力が必要か。スイス人の景観保護に対する途方もない努力が伝わってきます。
あとは、放牧されている牛も結構見かけました。こんな広大な土地でのびのび放牧されて、スイスの牛は幸せですね。
青白く美しい湖「ビアンコ湖」
車両はずんずん標高を上げ、見どころの1つである「ビアンコ湖」に近づいていきます。標高が高くなっているので、雪が残っている山が見えてきました。
信じられないくらい綺麗な色をした湖が目の前に広がってきました。これがビアンコ湖です。
目を疑うほど美しい青色をしています。
ビアンコは「白い湖」という意味だそうで、その名の通り、青白く美しい色をした湖です。水は、カンブレナ氷河から流れてきており、豊富なミネラル分により水が色づいて見えるそうです。
もともと二つの小さな天然湖だった場所ですが水力発電のためダムが建設され、現在のような貯水湖(人造湖)になったそうです。
ため息が出る程美しい・・。もう油絵の世界です・・
ビアンコ湖の景色が綺麗すぎて、日本に帰国してどんな景色を見ても感動しなくなるのではないかという不安がよぎります。
ビアンコ湖の美しすぎる景観でお腹いっぱいですが、アルプスの絶景は次々にやってきます。
今度は目の前に、猛々しい岩山と氷河が近づいてきました。
肝心の氷河の名前は聞きそびれましたが、この氷河と滝が日本にあったら、「日本の滝百選」の一位に文句無しで君臨するであろう美しい滝です。
険しい岩肌と、弱々しい滝のコントラストがとても幻想的です。
そして、この険しく力強い岩肌を削ったのが、この弱々しい水の流れなんですよね。自然のスケールのデカさを思い知った気がします。
「ポスキアーヴォ湖」すれすれを走るベルニナ線
今まで標高の高い場所に登ってきましたが、今度は下りです。
この写真の谷底まで、ゆっくりゆっくり蛇行しながら降りていきます。
谷を降りると、ベルニナ線は湖スレスレを進みます。
この湖は「ポスキアーヴォ湖」という名前の湖だそうです。
湖面が静かで透き通っているので、鏡のように周辺の山々を反射するそうです。
周辺を散策できれば長秒撮影で湖面の動きを止めて、湖に反射する山々を撮影したかったですが、電車から降りることができないので気持ちを抑えるしかありませんでした。
もう一度スイスに来るチャンスがあったら、次は自分の力で旅行をして好きな場所で好きなだけ写真撮影したいです。
こんな、日が暮れるまでずっと座っていたいベンチ、日本にありますか?
ちなみに「Miralago」という駅名は、「湖の眺め」という意味だそうです。
ブルージオのループ橋
ポスキアーヴォ湖を通り過ぎると、ブルージオという地域が近づいてきます。
ベルニナ線を語る上で外せないのが、ブルージオにある360度のループ橋です。世界的にも類を見ない鉄道建築で、人気の観光スポットになっています。
僕もベルニナ線に乗車できることが決まってから、このループ橋を見ることが楽しみで仕方ありませんでした。
ブルージオのループ橋についてはスイス政府観光局のHPに詳しく情報が載っていました。
絶景パノラマ鉄道「ベルニナ・エクスプレス」も走る、世界遺産に認定されたレーティッシュ鉄道ベルニナ線のハイライトでもある鉄道建築。落石の危険がある山間の狭い谷で、昔からの道路や農家の耕作地を守りながら、最後の高度を調整するという難題に答えて完成した、世界でも類を見ない360度ループの石橋です。長さ約142.8メートル。円を描きながら列車は走り、約10メートルの高度を調整していきます。
約1800mの高低差のあるルートを歯車式(ラックレール)登山鉄道ではなく、通常レール(粘着式)で克服したアルプスの山岳鉄道の傑作といわれるベルニナ線の象徴ともいえるループ橋です。
「bahnbilder.ch」というサイトから借りてきたループ橋の写真を載せておきます。
単線の線路が細く緩やかな円を描いて地に降りていく様子は美しいとしか言いようがありません。
景観を壊すことなく自然に馴染んでおり、鉄道建築の傑作と言われる所以にも納得です。
果たして、綺麗なループ橋の写真を撮ることができるのか。。緊張しながらカメラを構えて、その時を待ちます。
ループ橋が見えてきました!
やばい、全然うまく撮れない。完全にレンズのチョイスを間違いました。
広角レンズでループ全体が写るイメージで撮影すべきだった・・
レンズ交換している暇はありません。後悔しているうちに電車はループ橋を進んでいきます。
ループ橋のループ感が全く伝わらない写真しか撮れていません。
かろうじて撮ったのがこの写真。
車両と景色を一緒に写す、例の構図です。これが私の精一杯でした。
あっという間にループが終わり、最後に撮った悲しみの写真がこれです。
ループ感ゼロです。
旅行前からめちゃくちゃ楽しみにしていたループ橋でしたが、全く良い写真が撮れずに終わってしまいました(;´д`)トホホ
私のような失敗を繰り返さないためにも、皆様がループ橋を撮影する際は是非広角レンズで挑んでみてください。スマホ用もあるので旅行用に1つは持っておくと便利だと思います。
ブルージオのループ橋を通り過ぎしょんぼり景色を眺めているうちに、電車は降車駅のティラノ駅に到着しました。
レーティッシュ鉄道は箱根鉄道と姉妹提携しているらしく、Tirano駅には日本語で「ティラノ」の文字がありました。
なんだがちょっと間抜け(笑)な感じもしましたが、日本とスイスの友好的な関係が伝わってきてほっこりした気持ちになりました。
まとめ
世界遺産「レーティッシュ鉄道ベルニナ線」の乗車について、紹介していきました。
ベルニナ線に乗車した2時間は、今までの人生で最も濃い2時間となりました。また絶対乗車したい!
次の記事はこちら
ベルニナ線乗車の後は、ディアボレッツァ展望台で標高4,000m超えのピッツ・ベルニナ(Piz Bernina)に代表されるベルニナ・アルプス鑑賞です。
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