HISの「~憧れのスイス・4大名峰8日間~」というツアーを利用して、スイスに新婚旅行に行ってきました。
このツアーは、アルプスの4大名峰を巡りながら、ベルニナ線、氷河特急という2つの絶景列車に乗車できる6泊8日のツアーです。
ツアーの行程を追うように、日にち毎に記事を分けて更新しています。
HISツアー5日目の予定はこちら。
ツアー5日目の予定
- フランスの街シャモニー散策
- エギーユ・デュ・ミディ展望台から名峰モンブラン鑑賞
- シャモニーからグリンデルワルトへ(250km/約4時間)移動
本記事では、エギーユ・デュ・ミディ展望台からの名峰モンブラン鑑賞について紹介していきます。
エギーユ・デュ・ミディ展望台の概要
初めに、エギーユ・デュ・ミディ展望台について簡単に紹介します。
「エギーユ・デュ・ミディ」は、正午の時計の針という意味。
展望台固有の名前ではなく、エギーユ・デュ・ミディという、アルプス山脈にある、モンブラン山系の1つの山の名前です。
正午になると、太陽がこの山の頂上に見えることから、この名前がついたそうです。
エギーユ・デュ・ミディ展望台の標高は、3,842m。
ロープウェイの発着地であるシャモニー(標高1,035m)から、途中1回ロープウェイを乗り継いで、3,777mの山頂駅に到達できます。
2,800mもの高度差を、約20分ロープウェイに乗るだけで登ってしまう訳です。
エギーユ・デュ・ミディ展望台 ロープウェイ料金
ロープウェイの料金ですが、往復で60ユーロになります。(日程によって価格は変動するようです。)
ツアー料金に含まれていたのでツアー中は全く意識しませんでしたが、調べてみて思ったより高かったので驚きました。ツアー料金に入っていなかったら躊躇してしまいますね。
エギーユ・デュ・ミディ展望台からの名峰モンブラン鑑賞
ここから、実際に撮影した写真を交えながらエギーユ・デュ・ミディ展望台について紹介していきます。
シャモニーの街の端っこに、エギーユ・デュ・ミディ展望台へ続くロープウェイの乗り場があります。
ロープウェイ乗り場は新しくてとても綺麗!
ロープウェイ乗り場から、ゴンドラが進んでいくロープが見えていました。
見たこともないような急な角度で山の上の方に伸びています。
電光掲示板の運行状況によると、エギーユ・デュ・ミディ展望台へ向かうロープウェイは15分に1本の間隔で運行していました。運行間隔は日によって変わるようです。
ゴンドラ乗り場に通され、ゴンドラが来るのを待ちます。
少し待っていると、CHAMONIX(シャモニー)と書かれたゴンドラがやってきました。
途中のゴンドラ乗り継ぎも含め、ロープウェイに乗ること約20分。
ロープウェイの山頂駅に到着です。
冒頭に載せた写真の左下にある建物がロープウェイの山頂駅です。
ふと、山の方に目をやると、雪山の壁面を登ってくる登山隊が見えました。
登山隊をズームで撮影してみました。
恐ろしいほどの傾斜の雪面を登ってます。僕の体力では登りきれない自信があります。
視線を上に向けると、エギーユ・デュ・ミディ展望台が見えました。
建物が岩からはみ出てますね。地震きたら展望台ごとポロッと落っこちちゃいそう。
そしてら 、写真の右の方に建物から飛び出た部屋があるのに気づきましたでしょうか。
エギーユ・デュ・ミディ展望台名物の、3,842mの真下が見えるガラスの床です。
後ほどこの部屋についても紹介します。
ロープウェイの山頂駅から展望台へは、エレベーターで移動します。
展望台からは、アルプス山脈の壮大な景観を見ることができました。
ディアボレッツァ展望台、スネガ展望台、ゴルナーグラート展望台と、スイスで様々な展望台を見てきましたが、エギーユ・デュ・ミディ展望台はまた一味違います。
この展望台から見える山は、とにかく尖った険しい山が多い。
別アングルの写真ですが、こちらの山々も尖った山が多いです。
これらの尖った山の集まりは、針峰群と言われているそうです。
エギーユ・デュ・ミディ展望台の標高が高いこともあって、かなり遠くの山々まで見渡すことができます。
上の写真は超広角レンズで撮影しているんですが、超広角レンズで撮影した時の雲が手前に向かって広がってくる感じ結構好きです。
今回参加したツアーでは、初日からツアー4日目のマッターホルン鑑賞までずっと天候に恵まれていたのですが、5日目のエギーユ・デュ・ミディ展望台では、あいにくの天気になってしまいました。
どんよりした天気だったのが少し残念でした。
晴れた時にどんなに気持ちの良い景色が広がっていたのか見てみたかったです。
真下に目を向けると、足がすくむような景色が広がっていました。
ロープウェイの山頂駅が、岩に張り付くように建てられているのがわかります。
そして、建物の奥に目をやると、まるで漫画の世界のように、地上が小さく霞んで見えます。
展望台からの眺めを満喫したあとは、エギーユ・デュ・ミディ展望台の目玉である、ガラス床の部屋に向かいます。
ガラスの床の部屋には、観光客が列を作っていました。
いよいよガラスの部屋が見えてきました。
ガラスの部屋はこんな感じになっています。まるで鳥になって空を飛んでいるような絶景を見ることができます。
いよいよ僕達の番。
怖すぎて摺り足でしか歩けません(笑)
自分のカメラで写真を撮る余裕は全くありませんでした
ちなみに、ここは靴を履いた状態でスリッパを履くように係の人に言われるのですが、英語で何を言われているのか分からず、靴を脱いだり履いたりを何度も繰り返してしまいました。
係のおばさまがかなり呆れた顔をしてました。
展望台の中には、資料展示コーナーもありました。
結構たくさん展示物があって、意外と楽しめます。
こちらは、登山隊が出入りする雪洞。
この険しい山を登ってきた登山者は、おばちゃん達のアイドルになっていて、写真撮影を求められていました(笑)
展望台の滞在時間はだいたい1時間程度。短いですが、ツアーなので仕方ないですね。
あっという間でしたが、シャモニー針峰群の険しくの雄大な景色や、モンブランの美しい姿を堪能することができました。
お土産にエギーユ・デュ・ミディ展望台のピンバッチなども買いました。
スイスのピンバッチはカッコいいものが多いのでオススメです。
エギーユ・デュ・ミディ展望台と高山病
エギーユ・デュ・ミディ展望台は、標高3,842mにある展望台ですので、高山病には注意が必要です。
僕もエギーユ・デュ・ミディ展望台で高山病のような症状がありました。注意喚起の意味で紹介します。
高山病とは
- 高山病は、高地で酸素が欠乏することによって引き起こされる病気。
- 標高2000メートル程度から発症することがある。
- 症状は、頭痛のほかに、ふらつき感、食欲減退、吐き気と嘔吐、疲労、脱力、易怒性、睡眠障害など。
- 症状は通常、24~48時間続く。
僕は、喉が詰まったような呼吸のしにくさと、頭痛がありました。
疲労感もあったので、洋服のボタンを緩めたり、椅子に座って呼吸を整えたりするようにしました。
ツアー添乗員さんからは、極力ゆっくり動作することを対処法として教えて頂きました。急に立ち上がったり、走ったりというのは絶対にやってはいけないそうです。
また、アルコールは急性高山病のリスクを増大させるので、高山病になる不安のある方はアルコールの摂取は控えるようにしましょう。
エギーユ・デュ・ミディ展望台では高山病の症状がありましたが、地上に戻るとあっという間に治りました。
地上に戻って、ロープウェイ乗り場の横で一息。
まとめ
モンブランの美しい姿を間近に見ることができる、エギーユ・デュ・ミディ展望台について紹介していきました。
アルプス山脈には沢山の有名な展望台がありますが、エギーユ・デュ・ミディ展望台は、他の展望台には比較にならないくらいのスリリングな体験ができます。
また、シャモニー針峰群の迫力ある景色と、モンブランの美しい姿も必見です。
エギーユ・デュ・ミディ展望台から帰ってきた後は、バスで4時間かけて、シャモニーからグリンデルワルトに移動しました。
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グリンデルワルトに着いた後は、ホテルから星空のタイムラプス動画にチャレンジしました。
ツアーの行程とは関係ありませんが是非見てみてください。
展望台に登る際には、高山病にも注意しましょう
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