僕は出身が宮城なんですが、宮城って住むにはちょうど良い街なんですけど、観光できる場所って少ないんですよね。
有名どころだと松島。というか、松島しか一般的に知られている観光地ってないですよね。
今回紹介するのは、宮城県の現地民でも知っている人が少ない、隠れた観光スポット「鬼首温泉郷」のかんけつ泉と地獄谷です。
鬼首と書いて、「おにこうべ」と読みます。
本当は観光目当ての他県の方にもオススメしたいのですが、仙台駅からのアクセスが悪い(高速使って車で2時間)ので、どちらかと言うと宮城県周辺に在住の方向けの観光地です。
ただ、鳴子温泉郷から近いところにあるので、泊まりなら全然行けてしまいますよ!
では、さっそく紹介していきたいと思います。
鬼首温泉郷の基本情報
アクセス
鬼首温泉郷は、東北自動車道 古川ICから車で約1時間の距離にあります。
仙台から高速に乗ったとすると大体全部で2時間程度の道のりになります。
また、鬼首温泉郷の近くには鳴子温泉郷があります。鳴子温泉郷は宮城県の温泉の中では規模も大きく有名ですので、鳴子温泉に立ち寄った後に、鬼首でかんけつ泉を見るのも有りだと思います。
ちなみに、鳴子温泉近くの鳴子大橋は紅葉が有名です!
宮前県鬼首温泉郷の間欠泉
そもそも間欠泉とは。原理を紹介。
そもそも、かんけつ泉って何?という方も多いと思いますので、少し紹介したいと思います。
かんけつ泉は、一定の間隔で地上に吹き上がる温泉の事を言います。
鬼首温泉の間欠泉の近くにあった図を見ながら説明していきます。
間欠泉の地下に、地下水が溜まる空洞があります。
その空洞の底が火山性の熱源によって、熱せられるようになっています。
空洞に溜まった地下水が熱せられ水蒸気になると、空洞内の圧力が高まります。
空洞の圧力が高まり、ある閾値を超えると、熱水が押し出され地上に吹き出すという訳です。
鬼首の間欠泉は地下18mの深さから吹き出すそうです。
地下18mって意外に浅いと思ったのは僕だけでしょうか?
25mプールより浅いところに、水を熱水に変えてしまうほどの熱源があるなんて、なんだか怖い感じがします。
間欠泉の吹き出し温度は100℃を超えているそうです。
間欠泉が見れる場所。料金など。
間欠泉は「鬼首かんけつ泉」という施設の中にあります。名前そのまんまですよね(笑)
入園料は、大人400円。小中学生200円です。
なお、「鬼首かんけつ泉」には10台分程度の駐車場があります。
繁忙期は駐車場が満車の場合があるので、混雑する時間を避けるなどした方が良いと思います。
園内と間欠泉を紹介
施設の入り口で入園料を払って、園内に入ります。
園内に入ってすぐに、最も大きな間欠泉である「弁天」が見えます。
最も大きな間欠泉と書いた理由は、園内にはこの「弁天」以外にも複数の間欠泉があるためです。
ただ、「弁天」以外の間欠泉は地上に派手に吹き上がるようなものではなくて、時折ポコポコと泡が出るような地味な吹き上がり方をします。
最も高く温泉が吹き上がる「弁天」に近づいて撮影してみたのがこちら。
熱水がかかる範囲は柵があって近づかないようになっています。
間欠泉はだいたい10分に1回程度吹き上がるようです。
間欠泉の近くにある木は、葉っぱも無くなり色も完全に白くなってしまっています。
初めから木が生えていたところに、突如間欠泉が吹き上がるようになって、木が枯れてしまったんでしょうかね。謎です。
間欠泉が吹き上がるまでぼーっと待ちます。
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5分くらい待っていると、急に水蒸気の量が増えた気が・・・
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プシューッ!!!
突然吹き上がりました!
結構高いところまで吹き上がるんですよね。
間欠泉が吹き上がった瞬間、お客さんから「おーっ」という歓声が湧き上がりました。
吹き上がっている時間は大体30秒くらいだったでしょうか。思っていたより長い間吹き上がっていました。
自然の神秘を感じる事ができます。
実は僕、この間欠泉に訪れるのは5回目なんですよね。
何回見ても感動するし、連れて行った人皆が喜んでくれるので、宮城でやる事がなかったらちょくちょく見に行っています。
「鬼首かんけつ泉」の施設の中には、かんけつ泉以外にも色々あるので、駆け足で紹介したいと思います。
まず、足湯があります。
間欠泉を見ながらまったり足湯なんてのも気持ちよさそう。
なんと混浴露天風呂もあります。
ちなみに、外から丸見えなので、今まで入っている人は誰も見た事がありません(笑)。
なんだか、お湯も汚い感じがするので、そこは施設の人に改善してもらいたいです。
温泉卵も作れます。
卵は、施設内の売店で販売しています。カゴも貸してくれます。
とりあえず紹介しておきますが、金魚もいます。
売店や軽食を食べる事ができる建物もあります。
建物の中はこんな感じ。お土産も売ってますね。
温泉卵体験用の卵は一個40円でした。
混浴露天風呂や、金魚の池も含めて、施設全体に言えることですが、若干古くて汚い感じはします。
せっかく間欠泉という恵まれた資源があるので、自治体で力を入れて管理したらもう少し魅力ある観光地になるのではないでしょうか。
秘境のような環境にあるので、観光客を呼び込むのが難しいのかもしれませんが、地方を盛り上げるキッカケを活かしきれていない気がします。
そもそも、PRが足りなくて宮城県民ですら、鬼首の間欠泉の事知らない人多いですからね。
宮城出身の身として、この素晴らしい間欠泉が宮城県の観光地としてもっとメジャーになることを切に願っています。
間欠泉そのものは、本当に感動しますので!
宮城で観光に困ったら是非訪れてみてくださいね!
この「鬼首かんけつ泉」から歩いて行ける距離に、実はもっと面白い観光スポットがあります。
それが、次に紹介する「地獄谷」です。
鬼首 地獄谷
アクセス
前述の「鬼首かんけつ泉」から徒歩10分の距離に、地獄谷への入り口があります。
駐車場
20台程度の車が停められる駐車場があります。
地獄谷を写真付きで紹介
上で紹介している駐車場の近くに地獄谷への入口があります。
階段を降りて行きましょう。
地獄谷の「地獄」が始まるまでは、森林浴を楽しめる様な散策道になっています。
近くに川も流れているので、川の流れを見ながらゆっくり散歩するのも気持ち良いです。
途中、川に架かる橋があります。
川の流れが綺麗だったので、動画を撮影してシネマグラフにしてみました。
シネマグラフとは、静止画と動画を組み合わせたようなもので、静止画のある一部だけが動いているような不思議な表現ができます。
クリックで再生されます。
川のせせらぎが静かに聞こえるのはここまで。
少し進むと状況が一変します。
遠くから聞こえるゴポゴポという音・・・何かやばいものがある気配がしてきます。
歩いて行くと、地面や岩の側面から蒸気が立ち込めているのが見えてきます。
近づくと、いたるところから熱湯が吹き出しています。
地獄谷で一際目をひく吹き出し口がココ。紫地獄と呼ばれる場所です。
熱湯が絶えず吹き出し続けています。
近づくこともできるので、間近で吹き出す様子を観察することもできます。
紫地獄の近くには、温泉卵を作ることができる場所もあります。
多くの方が、ここで温泉卵を作っていました。
熱くてお湯に手を浸かることができないので、温泉卵を作りたい方は卵を入れるカゴを持参すると良いです。
地獄谷の奥に進むと、めちゃくちゃスリリングな場所があります。
僕の1番のお気に入りの場所がココです。
この場所には、他の場所には無かったような注意を促す看板があります。
橋を渡っている人の横から、温泉が吹き出す様子が描かれています。
この看板の先に、そのような熱湯が吹き出しそうな場所は一見見当たりません。
ところが、しばらく待っていると・・・
横に空いている穴に急激にお湯が溜まり始め、一気に吹き出します。
これ、何も知らずに横を歩いていたら大惨事になりますよね(笑)
こんなにスリリングな散策道って、日本でもココくらいなんじゃないでしょうか。
最近、少しでも危険と思われるものは片っ端から取り除かれる風潮がある中で、こういった体験ができる場所は貴重ですよね。
子供も大人も大喜びの場所なので、この場所はこのまま保護してもらいたいものです。
絶対に楽しめる場所ですので、近くに訪れた際には是非立ち寄ってみてください。
特に、行きたい観光地が無くて困っている東北在住の方におすすめです。
まとめ
宮城県の鬼首温泉郷にある「かんけつ泉」と「地獄谷」について紹介していきました。
熱湯が高く吹きあがる様子は圧巻の一言です。
是非、自分の目で自然の力を感じてみてください。